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ティム・グールチェンス

ティム・グールチェンス

グールチェンスは、家具デザイナー、ヨリス・ラーマンの有機的な形態の家具を実現するための技術を模索し、3Dプリンタでの家具制作へと発展させてきた。しかし、家具ほどの大きさになると、3Dプリンタの速度や大きさの制限、コストなどの課題があり外注しても高価になるため、自分たち自身でプリンタ自体を開発する会社「MX3D」社をつくった。彼らは中古の工業用ロボットを購入し、6軸で自由な形状がつくれるプリンタをつくりあげた。金属をプリントできるような溶接機械を取り付け、それを動かすためのソフトウェアも開発した。そして、この技術を使って、アムステルダム市内の運河に3Dプリンタで橋を制作中だ。当初は運河をまたぎながら現場でプリントしようとしたが、通行量が多いため、工房でパーツをプリントして後から据え付ける。3Dプリンタを使った土木建造物は今後増えていくだろうとグールチェンスさんは予測している。
Tim Geurtjens
機械工学とプロダクトデザインをバックグラウンドに持つティム・グールチェンス。
彼は、2007年にデザインアカデミーアイントホーフェンを卒業後、Joris Laarman Labに勤務し、素材にまつわる幅広い知識と最先端の技術を進展させてきた。また、MX3Dの共同創業者ならびにCTOも務める。MX3Dは、6軸の産業用ロボットを用いて巨大な金属の物体を出力できる3Dプリンターを開発した企業で、現在、3Dプリンターでつくる世界初の金属橋脚をアムステルダムの運河に架けるプロジェクトに取り組んでいる。
Tim Geurtjens
Tim Geurtjens has a background in as well mechanical engineering as product design (Design Academy Eindhoven). Since his graduation in 2007 he has been working at Joris Laarman Lab, where he developed extensive knowledge of exotic materials and cutting edge technologies.

Tim is co-founder and CTO of MX3D, a company that develops large-scale 3D printers that use 6-axis industrial robots to print large metal objects. MX3D has recently taken up the ambitious project to produce the first 3D-printed metal bridge in the world over a canal in Amsterdam.